2023/08/30

                                  8羽の小鳥


 先日の朝、玄関前に出てみたら、すぐ前の光ケーブルに5羽、それから1メートルほど離れた電線に3羽、見慣れない鳥がとまっていた。身長はスズメくらいなのだが、スズメよりはずっとスリムで、長い尾があるように見えた。特徴をよく見ようと思ったのだが、逆光で空が明るすぎるのと、少し距離があるのとで、よくは分からなかった。ただ、羽根は黒いように見えた。

 この小鳥たちを見て最初に思ったのは、この小鳥たちは1ヶ月ほど前、我が家の前に巣作りをしていたヒヨドリの雛たちではないかということだった。我が家の前の巣は放棄したものの、どこか別の所に巣を作ってそこで雛が誕生したのかもしれない。でも、ひとつがいのヒヨドリが生む卵は3~4個ということだったので、8羽というのは多すぎる。それに、あのヒヨドリが我が家の近くに帰ってくるとも思えない。

 そこで次ぎに思ったのは、どこか近くの巣で生まれたツバメの雛たちではないかということだった。この付近でツバメの巣を見かけた記憶はないが、どこかに巣があっても不思議ではない。もし巣立ったツバメだとすれば、近くに飛び方を教え、雛たちを守る親鳥がいるのではと探してみたが、それは見あたらなかった。

 しばらく小鳥たちはほとんど動かずにいたが、やがて2羽が不意に飛び立ち、残りの鳥たちもそれを追うように飛び立った。ところが、なぜか2羽だけが遅れて、しかも他の鳥とは逆方向に飛び立ったのだ。これではあの2羽ははぐれてしまうのではないかと心配になってその行方を目で追っていたら、なんと、先に飛び立った鳥たちは隣家の屋根の上を旋回しながら待っていてくれて、8羽は一緒になってどこかへ飛んでいったのだった。 

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