2023/11/29

                                    新聞社の生き残る道


 最近新聞の発行部数が大幅に減っているそうだ。インターネットの普及によって、短い記事や動画で手軽にニュースを見ることができるようになった結果、新聞を読む人が減っているのが主な原因らしい。このままでは新聞社の経営も行き詰まって、新聞というものがこの社会から消えてしまいかねない。でもそうなるとフェイクニュースがあふれ、私たちは一方的な情報に操られて、社会が混乱に陥るのではないかと気がかりだ。

 では、新聞社が生き残る道はあるのだろうか。それは、新聞社が信頼できる情報を発信し続けるプロフェッショナルなジャーナリスト集団として活動し続けることだろう。我々が世界のどこへでも行けるという時代になったとしても、ジャーナリストとしての専門的な訓練を受けた人でなければ、その社会の深層に迫ることは難しい。また、フェイクニュースがあふれる中で本物を見分けるためには、それなりの基礎知識やファクトチェックができるだけの能力が必要である。新聞社がそういうことのできるジャーナリスト集団として存続するならば、たとえ紙の新聞がなくなったとしても、新聞社の価値が失われることはない。

 最近、新聞の記事に取材した記者の名前がクレジットされることが多くなってきた。これはいいことだ。記者が新聞社名を隠れ蓑にせず、記者個人としてそれぞれの記事に責任を持てば、それだけ記事の信頼度が増すだろう。そして、私たち読者は記事の署名を見てその記事の信頼度を判断できるようになる。こんなふうにして新聞社は社の責任で情報を集約・発信する機関になって欲しい。それさえ達成されるなら、情報の媒体が紙であれ、インターネットであれ、関係ない。

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