2023/04/30

               人声私語23について


 人声私語23は、私の生活実感や、政治、社会、文化に関する私の思いを、725文字以内の文章で日記風に書いたものですが、日記風とは言っても他人に読んでもらうことを意図しています。「人声私語」というネーミングは、朝日新聞の「天声人語」をもじったものですが、私には「天声人語」は上から目線の文章と感じられますので、それに対抗してあくまでも1個人としての立場から社会を見つめる水平目線の文章にしたいとの思いを込めたものです。

 私は、1994年から95年にかけて同様の趣旨で「人声私語」という文章を書きました。これは全部で約700編あり、いずれ公開したいと考えていますが、さしあたり現在はその中から約100編を選んでテーマ別に分類し、「人生私語ダイジェスト」というページで公開しています。また、そのトップページでは「人声私語」を書いた当時の社会や私個人の状況をやや詳しく書いていますので、こちらの方もご覧下さい。


       人声私語 目次

              まず、各月の目次に移り、そこから各記事に移ってください

1月の記事


あれから30年   様変わり   テレビがうるさい   私の大失敗

犬を飼う資格    最後の犬   盗まれた金魚   スズメのお宿  雪のない冬

世界に一つだけの花 ねえねえ症候群   生命保守派  NATOの責任

サントスの脅威  火災報知器が~   これが俳句か?   月は東へ火星は西へ

ほめて殺す      大丈夫です        漫才CMは嫌い     チコちゃんを叱る

武村正義さん   栗本英世さん(1)~(4)       


2月の記事


データが出てこない  特殊詐欺(1)   特殊詐欺(2)    キラキラネーム 

怖い夢   誇らしい夢(1)  誇らしい夢(2)  エッチな夢    夢日記     

「平年」ということば 「根明け」の理由   孔子の述懐    私の夫婦同姓論

「解散命令」とは何か オフレコ破り   こどもたちの声   タモリの言語感覚

なぜ「タイ人男女」? バカなドライバー  ベンチカット   異次元の少子化対策

一色主義     逸失利益という差別   弓を引くヘラクレス  月冴えて

ふしぎな夢を見た   私は女性差別主義者?  自己責任   小さくても幸せな国

笑いを欲しがる人  身構えないで  素直なボク   特別軍事作戦と報償

味オンチの理由


3月の記事


マイナ制度     マスク美人     私の憲法改正論   私の死刑廃止論

春が来た      春に浮かれて    きせつだより    にわとりの殺処分

もののみえかた   奇想天外な夢    事故多発地点      アイドリングストップ

ペテルギウス    安部元首相の責任(1)    安部元首相の責任(2)

井戸謙一さん   山野稔さん  松本修さん(1)  松本修さん(2)

性交という言葉  俗物国家  冤罪国家     3月は工事月間  リアルな防衛論議を

嘉田由紀子さん(1)    嘉田由紀子さん(2)    思い出のアルバム

松の花    松本修さん(3)   身を切る改革?   天気予報・確率予報

霧の朝   里帰り   老いて、その先

4月の記事

「関白宣言」の意図は?   ある天気予報  ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句    三温糖と上白糖

前期長寿者  超管理社会(1)  著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!  俳句の解釈  美しい曲線  百億個の乳酸菌  真っ赤な世界

渡来人の系譜   鉄腕アトムから60年   超管理社会(2)  尖閣諸島について

慎太郎の責任   永遠の命   こどもたち   ガーシーの脅威   イブキのふしぎ

5月の記事

核の傘から出よう   井戸謙一さん(1)   井戸謙一さん(2)   夏近し

核を無力化しよう   個性的ということ   好みの問題   水撒けば

絶妙な数字   大河ドラマ   大作の集団移転   俳句の解釈(2)

命名権・ナンダソレ   カタツムリの家   どうでもよい話   なるほど、納得

フェイクニュース   感動の航海者    今関信子さん   今年の夏野菜

私のおもちゃ箱   私の自慢話(1)  数百万年後の地球  戦うということ

台湾の独立こそ   辻正人さん

 6月の記事

患者様ということば  お説教屋さん   マークⅡ   写真とイメージ

男と女、雄と雌   二羽の鳥(4)  肉薄と肉迫   犯罪報道はいらない

二羽の鳥   二羽の鳥(2)  二羽の鳥(3)  Bing検索   鷺の異変

トンビとアドバルーン    「申す」ということば       「指導」ということば

日本語は正しく使うべし   自虐の世代    同性婚反対   袋だたきの好きな国

中田ケン子さん   千代女のウソ   Jアラート大騒動  Jアラート大騒動(2)

国連決議とは? 

 7月の記事

二羽のカラス   あさきゆめみし   ジンと夢に酔うて   クラスター爆弾

アメリカへの愛憎   ウソ番組   偽画像と偽動画(1)  偽画像と偽動画(2)

中性化社会   近江天保一揆の実像(1)   近江天保一揆の実像(2)

裁判員制度反対(1)   裁判員制度反対(2)   裁判員制度反対(3)

裁判は復讐ではない  子どもを守るために   母のこと(1)  母のこと(2)

母のこと(3)      光る大空   セミたちの夏   給与制限法を作ろう

はじめてのおつかい   子どもを守るために(2)   母のこと(4)

8月の記事

8羽の小鳥    OPEN UP JAPAN       マイクロ気流        雲の王国   

反核のリアリズム(1)        反核のリアリズム(2)    反核のリアリズム(3)

反核のリアリズム(4)   反核のリアリズム(5)   反核のリアリズム(6)

慶応高校の優勝    生殺与奪の権     白い巨塔    典型的な夏     

マスコミの怠慢    悲しい性(さが)     悲しい性(さが)(2)

9月の記事

秋が来た    コウモリも出てきて    セカンドレイプ     別班(VIVANT)

10月の記事

いずれまた会いましょう   コインランドリーの怪      母のこと(4)        

文化講座の講師          コップ一杯の水          よかった!         時空を越えて    

結構生活42年(1)      結婚生活42年(2)     結婚生活42年(3)    

星が見えない           インタビューで困ること    ヒガンバナの異常       ケムシのこと    

甘くはないね           フリースクール          今日のショック          性別適合手術            

民族主義に反対         「待つ」ということ

11月の記事

便乗値上げの推奨者       新聞社の生き残る道  重苦しい気分   ふしぎな気分  

疑問だらけ   おばあちゃんは102才   カラスたち   シャンプーボトル

結婚生活42年(4)   結婚生活42年(5)   軽の国   特派員報告

反社会的番組   塗り壁女   するわけじゃないが…   昭和20年代の歌

テネシーワルツ   私が嫌悪する歌    まるで負け惜しみ   冷たい雨の中で

びわ湖幻想

12月の記事

あげる・してあげる       オランダの冬       ほうれい線        ムクドリの警戒心   

気味悪い人々     茶々のセリフ         裏金社会          晩秋


 


          4月の記事

 「関白宣言」の意図は? …    私は「関白宣言」という歌が嫌いだ。

ある天気予報      …  「黄砂が昼まで続き、夕方から減少する」とは?

ソメイヨシノのふしぎ  …  同じ地域のソメイヨシノが一斉に咲くのはなぜだろう。

嘉田由紀子さん(3)  …  嘉田さんは既成政治に縛られず、奔放に行動して欲しい。

財布が戻ってくる国   …  コンビニに忘れた財布が戻ってきた。3度も。

桜、2句        …  微風にも幾億万の花吹雪/葉桜や早もツバメが低く飛ぶ

 「関白宣言」の意図は? …    私は「関白宣言」という歌が嫌いだ。

ある天気予報      …  「黄砂が昼まで続き、夕方から減少する」とは?

ソメイヨシノのふしぎ  …  同じ地域のソメイヨシノが一斉に咲くのはなぜだろう。

嘉田由紀子さん(3)  …  嘉田さんは既成政治に縛られず、奔放に行動して欲しい。

財布が戻ってくる国   …  コンビニに忘れた財布が戻ってきた。3度も。

桜、2句        …  微風にも幾億万の花吹雪/葉桜や早もツバメが低く飛ぶ

三温糖と上白糖     …  三温糖は原料糖から、上白糖は原料糖と着色色素から

前期長寿者       …  私はもうすぐ75才。前期長寿者になる。

超管理社会(1)    …  防犯カメラとインターネットの検索エンジン

著作権保護に思う    …  文学作品は社会の共有財産だ。著作権保護は10年に。

当世CM事情      …  テレビCMの現状を川柳風に。

年令差別反対!     …  私は年令のために就職できなかった。年令差別反対!

俳句の解釈       …  私は俳句界の常識にとらわれたくない!

美しい曲線       …  ほどけかかった光ファイバーはサインカーブになる

百億個の乳酸菌     …  百億個の乳酸菌は、多いのか少ないのか?

真っ赤な世界      …  太陽を受けて目を閉じたら、視界が真っ赤になった。

こどもたち       …  小学生のこどもたちが手を振ってきた

永遠の生命       …  私たちはもともと永遠に命を生きている

イブキのふしぎ     …  カイヅカイブキの葉が針状になるのはなぜ?

慎太郎の責任      …  石原慎太郎は政治家として失格だ

尖閣諸島について    …  尖閣諸島は大陸棚にあるのに日本の島と言えるか?

ガーシーの脅威     …  こういう人物が当選するのがネット社会の脅威だ

渡来人の系譜      …  滋賀県は渡来人の血を最も強く受け継いでいる

鉄腕アトムから60年  …  鉄腕アトムから60年、自立ロボットに現実味が・・。

超管理社会(2)    …  AIが社会を支配する日が来るのだろうか?




 

   

  

              渡来人の系譜


 私は滋賀県に生まれ、現在も滋賀県に暮らしているが、滋賀県は渡来人の血が最も濃いところだそうだ。東大の大橋先生のチームが各都道府県から50人ずつのDNAを解析して、縄文人の特徴と渡来人の特徴のどちらが優勢かを調べたところ、東北や南九州は縄文人の特徴が強く、四国や近畿は渡来人の特徴が強く出たのだという。中でも滋賀県は最も渡来人の要素が強いのだそうだ。

 渡来人というのは古代に朝鮮半島から渡ってきた人々のことで、日本列島に稲作や文字文化を伝えた。滋賀県の主な渡来人集団には、湖東地方に定住して土地を開墾し、水田を開いた秦氏の一族と、湖南、湖西、湖北地方の湖岸に住んでびわ湖の湖上交通を支配した漢(あや)氏の一族がある。私が学校の歴史で渡来人について学んだ時は、渡来人というのは何十人かせいぜい何百人という程度だったのだろうと思い込んでいた。しかし広い湖東地方の山林や沼地を開拓して水田にするのにそれくらいの人数で足りるわけがない。おそらく何千人か何万人、あるいはそれ以上の数だったのだろう。

 その後、混血が進んだ後も彼らの影響は強く残ったはずだが、不幸なことに明治以降の日本人は朝鮮人を差別し、渡来人の影響を過小評価してきた。現代でも日韓関係の緊張のため、そういう傾向がある。ところが私は最近、日野町で育った人に話を聞く機会があった。彼の話によると、彼の地方では小学生の頃から村ごとに百人一首の競技会があり、土地の人々は和歌や俳句をたしなむのだという。なぜそんなに文化レベルが高いのでしょうかと聞いたところ、彼は「この一帯は渡来人の血が濃いからでしょう」と答えた。この答えは意外で印象に残ったので紹介させていただいたわけである。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  


              鉄腕アトムから60年


 今から60年前、私がまだ中学生だった頃、私はテレビで放映されていた鉄腕アトムやエイトマンのアニメに熱中していた。今の若い人はもう知らないだろうが、鉄腕アトムというのは天馬博士という天才科学者が作ったロボットで、10万馬力の力を発揮し、空を飛ぶこともできた。一方、エイトマンはアメリカ軍の研究所で作られた軍事用ロボットで、空を飛ぶことはできないけれど、人間の千倍速く走ることができ、人間の脳を移植した電子頭脳を持っていて自律的に動けるのだった。それを殺人兵器にしてしまいたくないと、研究所の技術者だった谷博士が外部に持ち出したものである。

 アトムは「人間に危害を加えない」「人間の命令を守る」などというロボット憲章を守るように作られていたが、エイトマンはもともとが軍事用ロボットで、そのような制約には縛られていなかった。それでも、エイトマンに移植されたのは正義感あふれる刑事の脳だったので、悪事を行う心配はなかったのである。一方、エイトマン、つまり008号の前に作られた007号は、善悪の判断をせず命令通りに敵を倒すように作られたロボットだったので、すさまじい破壊力を見せた。

 60年前、私がロボットアニメに熱中していた頃は自律型のロボットなど夢物語に過ぎなかった。ところがメカトロニクスが発達した現在、それに人工知能を搭載してどんな命令も忠実に実行するロボットが出現するのは時間の問題だろう。それは人間の形をしている必要はなく、たとえばドローンでも、形の違う複数のロボットの集合体でもよい。それが顔認識能力を使って特定の人物を探し出し、秘かに毒針で刺すなどということもできるようになるかもしれない。もう、そんな時代なのだ。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト    

              超管理社会(2)


 最近、チャットGPTというコンピュータアプリが話題になっている。私たちが普段使っていることばで何か質問をすると、コンピュータが答えを返してくれるというものだ。私は「この人に会いたい」というラジオ番組を作っており、様々な分野の人にインタビューをしているのだが、インタビューするにはそれなりの予備知識が必要だ。そこで、普通はインターネットのいくつものサイトを閲覧してこれを得ているのだが、チャットGPTなら一度で済ませることができるだろうからこれを使ってみようかとも考えた。でも、答えには誤りもあるということで今はまだ見送っている。

 しかし、考えてみると、チャットGPTがもてはやされるのはかなり恐ろしい、深刻な事態だ。チャットGPTの紹介者が、「渋谷周辺のおいしい店を教えて」と質問したところ、10軒ほどの店がリストアップされた中に、実在しない店も含まれていたという。この程度の単純な間違いなら笑って済ませられるが、チャットGPTはインターネット上に公開されている情報をもとに回答文を作るようなので、もし間違った、あるいは意図的なウソが書かれている記事を参照すれば、その回答も間違うことになる。さらに言えば、チャットGPTの提供者自身が政治的、社会的な何らかのバイアス(偏見)をプログラム自体にかけておけば、それに従って社会全体が特定の方向に誘導されることにもなりかねない。

 現在、SNSを中心に虚実を取り混ぜた大量の情報が拡散している。そんな中で一部の人々の間では、さまざまな陰謀論も広まっているようだ。これからの人々にとって最も大切なのは、正しい情報を見つける能力、情報の真偽を判断する能力を持つことだろう。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト     

              尖閣諸島について


 最近、尖閣諸島付近の海域に中国船が入ってくることに抗議したり、中国軍が実力行使したら日米安保条約を発動せよとか、尖閣諸島を巡って勇ましい議論が行われている。しかし、私は尖閣諸島が日本領土だということを前提とした論議には疑問を持っている。

 その理由の一つは尖閣諸島の位置である。尖閣諸島は沖縄本島から410km、中国本土から330km、台湾から170kmの位置にある。最も近い石垣島からでも170kmでこれは台湾からの距離と等しい。さらに注意すべきは海底地形だ。沖縄本島から石垣島、与那国島までの島々は水深200mまでの盛り上がった海底地形の上に点在しているが、その大陸側の海は八重山海底地溝と呼ばれ水深が1000m以上ある。その幅は約150kmあって、その先は中国大陸から続く水深200m以下の大陸棚になっている。そしてその先端に尖閣諸島があるのだ。私も日本人の一人として尖閣諸島は日本領だといいたいところだが、地形から見る限り尖閣諸島が中国大陸の一部であることは明らかだ。

                  尖閣諸島周辺の海底地形(笹川平和財団のHPより)

 かつて鄧小平は、「尖閣問題は我々の子孫が解決を見いだすまで棚上げにしよう」と言った。つまり、日本も中国も自分の領土だと言いながら、どちらも決定的な行動は取らないということだ。これは賢い対処法だった。曖昧なままにしておけば、たとえば日本と中国が協力してこの付近の海底資源を開発することもできただろう。それをぶちこわしたのは東京都知事の石原慎太郎である。彼は尖閣諸島を東京都が購入すると言い出したのだ。それによる混乱を避けるために、政府は尖閣諸島を国有化した。こうなると、中国も黙っていられないのは当然だ。今日の混乱の元凶はそこにあると私は思う。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

          永遠の生命


 私が畑仕事をしていたら、通りかかった二人連れの女性が声をかけてきた。「あなたは永遠の命が欲しいと思いませんか」というのだ。聞けば「エホバの証人」の信者だという。そこで、私は「もともと私は永遠の命を持っていますから、今さら永遠の命が欲しいなどと思いません」と答えて、私の持論を展開した。半ばは本心からであり、半ばはエホバの証人の宗教的なお説教を聞きたくなかったからでもある。

 私が言ったのはこういうことだ。生物にとって命というのは、個体ではなくその生物種が持っているものだ。生物種というのは生殖によって子供を作ることができる集団のことで、私もあなたも人間という種に属している。個人としての私の命はいずれ終わるだろうが私の命の本体は人類の命であり、人類が生き続ける限り命の本体は生き続ける。そういう意味で私は永遠の命を持っているとも言えるし、私は永遠の命の中にいるのだとも言える。個人の命はそのごくわずかな一部だから、生きる時は生きるし、死ぬ時は死ぬ、それでいいのだ、と。

 これは、約30年前、干上がる川の水たまりで泳いでいる魚の群れを見た時に感じたことであり、私は当時、そのことを「干上がる川で」や「色即是空」に書いた。そしてそれ以来、自分がいずれ死ぬことをそれほど怖く感じなくなったというのも、何度か書いたとおりだ。

  私がこういうことを言うのを、エホバの証人の二人は黙って聞いていた。彼女たちからは何の感想もなく、反論もなかったのだが、それは反論しようがなかったからかもしれないし、あきれ果てていただけかもしれない。いずれにせよ、私が願うのは、人類がこの地球上で核戦争など起こさず、1日も長く生き延びることである。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  


              慎太郎の責任


 私は最初、この文章を「慎太郎のバカ」というタイトルにしたかったのだが、あえて自制した。先に「尖閣諸島について」を書いているうちに、石原慎太郎への怒りが込み上げてきたからだ。最近、尖閣諸島を巡って日中間の軍事衝突さえ起こりかねない状況を作り出したのが彼だからである。

 東京都知事だった石原慎太郎は、東京都が尖閣諸島を買うと言い出した。もし石原慎太郎がそこに日の丸を掲げ、反中国的な施設でも建設したら大問題になる。そこで、それを阻止するために、時の野田内閣は尖閣諸島を国有化した。つまり国有化は問題を拡大させないための手段だったのだが、国際的な常識では国有化ということは国家権力を前面に押し出すことに他ならないから、中国が反発したのも当然だった。石原慎太郎と野田内閣が裏で手を組んでいるのではないかという憶測もされたようだが、中国は軍事力を行使するような過激な反応はしなかった。おそらく中国政府部内に日本の事情を理解できる人物がいたからだろう。

 同じようなことは、拉致被害者が北朝鮮から一時帰国した時にもあった。彼らをいったん北朝鮮に戻すべきだと主張した外交官の田中均さんの家に爆発物が仕掛けられた時、石原慎太郎は「爆弾を仕掛けられて当たり前だ」と、テロを肯定する発言をしたのである。この事実は彼の政治倫理がどの程度のものかをさらけ出したと言えよう。さらに1990年代から北朝鮮との交渉パイプを築き、日朝首脳会談を実現させた田中さんを否定したことによって、残りの人質を帰国させるチャンスも、日本が極東で政治的主導権を握る千載一遇のチャンスをもつぶすという政治オンチぶりをも示したのである。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

             こどもたち


 今日、昼過ぎ、人と待ち合わせをしていたので、小学校の前に車を止めてその横の縁石に腰掛けていた。すると、2,30メートル先の小学校の校舎の3階の窓辺にいたこどもが私を見つけて手を振ったので、私もそれに答えて手を振り返した。するとその子はことのほか喜んだ様子でさらに大きく手を振り、それに気づいた他のこどもたちも窓辺に寄ってきて、私と3,40人のこどもたちが手を振り合っていた。すると先生らしい人がやって来て何か言っている。どうやら「教室に入りなさい」ということらしいのだが、こどもたちは言うことを聞かない。そこで私が大声で「もう教室に入りなさい」と言うと、こどもたちは意外にも素直に教室に戻った。

 そして数時間後、私は今関さんという人に会って、栗本英世さんがカンボジアに建てた小学校の話を聞いた。今関さんの話によると、カンボジアのこどもたちは底抜けに明るく人なつっこいという。教室で先生が何か問いかけると、ほとんどの子が勢いよく「ハイ、ハイ、ハイ!」と手を挙げるのだそうだ。そこで先生が誰かを指名すると、その子の答えが間違っていたり、全く答えられなかったりすることもあるのだが、そんなことにお構いなしで、ともかく手を挙げるのだそうだ。

 こどもとはそういうものだ。今日小学生たちが私に手を振ったのは、自分達が校舎の中にいるという安心感があったからだろうし、たいていの子はゲームのような感じで悪のりしていたか、あそこの変なお爺さんをからかってやろうというような気持ちからだったのだろうが、もちろん、それでいい。私たち大人の責任は、そういうこどもたちの明るさや人なつっこさ、積極性を壊さないようにこどもたちに接することだろう。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

              ガーシーの脅威


 今年3月、参議院議員であったガーシーは、当選して以来海外に滞在し続け、一度も登院しなかったことで除名処分を受けて、議員を失職した。昨年春、彼は詐欺行為を告発されてドバイへ逃亡、そこで芸能人の私生活を暴露するYouTubeチャンネルを開設し、一時は100万人の登録者を獲得したという。その登録者数を買われてNHK党から昨年夏の参議院議員選挙に出馬し、約29万票の得票を得て当選した。ところが、帰国すれば詐欺罪で逮捕される可能性があるということで、帰国しなかった、とんでもない人物だ。

 彼を入党させたNHK党の党首、立花孝志もうさん臭い存在であった。彼はNHKが放送にスクランブルをかけ、受信契約をした者だけにスクランブルを解除すべきだとの主張を掲げて2019年の参議院議員選挙に立候補し、当選したのである。国民の中にはNHKが政治的圧力を受けて国営放送化することを懸念する声があり、逆に、NHKは堅苦しいから嫌いだという視聴者もいるので、そういう層に受けたのだろう。私も最初の頃はある程度彼を評価していたのだった。

 立花孝志の場合は、両親がともに不倫して家庭を放棄し、彼は小学生の頃からバイトで食いつないでいたそうだし、ガーシーの場合は父親がギャンブル依存症で借金を背負って自殺するという不幸な過去があったという。どちらも同情には値するが、だからといって彼らに政治家たる資格はない。それにもかかわらず、彼らが参議院議員になってしまったのは、政治家がまるで人気投票のように選ばれるネット社会の構造的な問題だろう。私は以前「サントスの脅威」という文を書いたがこれは「ガーシーの脅威」と言うべき事態である。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                 カイヅカイブキのふしぎ


 カイヅカイブキという樹がある。よく見かけるのは生け垣として植えているもので、私の家も10年ほど前まで植えてあった。

正常なカイヅカイブキの葉
 その葉は独特の形をしている。太めのタコ糸 を10センチほどの長さに切りそろえて束ねたような形で、私はその滑らかな手触りが好きだった。ところが、時折、この葉が6方向に突出した針状の葉に変わっていることがある。それは見た目にはきれいだが、ついうっかり握ったりすれば悲鳴を上げるほどに痛い。そして、そういう葉はどうやら剪定した枝に生じるようなのである。

 
   針状に変化したカイヅカイブキの葉
 なぜこんなことが起こるのだろう。生物の  形はDNAによって決まっているはずだ。では、DNAに突然変異が起こったのか? それはないだろう。同じ突然変異があちこちで多発することは考えられないからだ。たぶん、カイヅカイブキの祖先がこのような葉をしていたのだろう。ところがいつかの時点でそのDNAの働きの一部を阻害するような覆いができて、糸状の葉っぱになったのではないか。何らかの外的な刺激を受けるとその覆いが外れるて、もとの針状の葉に戻るのではあるまいか。

 そう考えると、枝を剪定した近くで針状の葉が出るのも納得できる。昔イブキは草食動物に食べられないように針状の葉っぱだったのではあるまいか。ところが、そういう動物がいなくなった時、たまたまDNAの一部が覆われて糸状の葉っぱができた。一度糸状になってみると、その方が光合成の効率がいいので糸状の葉っぱが優勢になったのだろう。でも枝を剪定すると外敵が来たと認識し、何らかのストレス物質を生じて、その作用でDNAの覆いが外れて、針状に戻るのではないかと思うのだ。これは私の推測に過ぎないが、どうだろうか。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  


2023/04/19

                人声私語23について


 人声私語23は、私の生活実感や、政治、社会、文化に関する私の思いを、725文字以内の文章で日記風に書いたものですが、日記風とは言っても他人に読んでもらうことを意図しています。「人声私語」というネーミングは、朝日新聞の「天声人語」をもじったものですが、私には「天声人語」は上から目線の文章と感じられますので、それに対抗してあくまでも1個人としての立場から社会を見つめる水平目線の文章にしたいとの思いを込めたものです。

 私は、1994年から95年にかけて同様の趣旨で「人声私語」という文章を書きました。これは全部で約700編あり、いずれ公開したいと考えていますが、さしあたり現在はその中から約100編を選んでテーマ別に分類し、「人生私語ダイジェスト」というページで公開しています。また、そのトップページでは「人声私語」を書いた当時の社会や私個人の状況をやや詳しく書いていますので、こちらの方もご覧下さい。


       人声私語 目次


1月の記事


あれから30年   様変わり   テレビがうるさい   私の大失敗

犬を飼う資格    最後の犬   盗まれた金魚   スズメのお宿  雪のない冬

世界に一つだけの花 ねえねえ症候群   生命保守派  NATOの責任

サントスの脅威  火災報知器が~   これが俳句か?   月は東へ火星は西へ

ほめて殺す      大丈夫です        漫才CMは嫌い     チコちゃんを叱る

武村正義さん   栗本英世さん(1)~(4)       


2月の記事


データが出てこない  特殊詐欺(1)   特殊詐欺(2)    キラキラネーム 

怖い夢   誇らしい夢(1)  誇らしい夢(2)  エッチな夢    夢日記     

「平年」ということば 「根明け」の理由   孔子の述懐    私の夫婦同姓論

「解散命令」とは何か オフレコ破り   こどもたちの声   タモリの言語感覚

なぜ「タイ人男女」? バカなドライバー  ベンチカット   異次元の少子化対策

一色主義     逸失利益という差別   弓を引くヘラクレス  月冴えて

ふしぎな夢を見た   私は女性差別主義者?  自己責任   小さくても幸せな国

笑いを欲しがる人  身構えないで  素直なボク   特別軍事作戦と報償

味オンチの理由


3月の記事


マイナ制度     マスク美人     私の憲法改正論   私の死刑廃止論

春が来た      春に浮かれて    きせつだより    にわとりの殺処分

もののみえかた   奇想天外な夢    事故多発地点      アイドリングストップ

ペテルギウス    安部元首相の責任(1)    安部元首相の責任(2)

井戸謙一さん   山野稔さん  松本修さん(1)  松本修さん(2)

性交という言葉  俗物国家  冤罪国家     3月は工事月間  リアルな防衛論議を

嘉田由紀子さん(1)    嘉田由紀子さん(2)    思い出のアルバム

松の花    松本修さん(3)   身を切る改革?   天気予報・確率予報

霧の朝   里帰り   老いて、その先

4月の記事

「関白宣言」の意図は?   ある天気予報  ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句    三温糖と上白糖

前期長寿者  超管理社会(1)  著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!  俳句の解釈  美しい曲線  百億個の乳酸菌  真っ赤な世界

    人生私語ダイジェストトップへ    


         4月の記事

 「関白宣言」の意図は? …    私は「関白宣言」という歌が嫌いだ。

ある天気予報      …  「黄砂が昼まで続き、夕方から減少する」とは?

ソメイヨシノのふしぎ  …  同じ地域のソメイヨシノが一斉に咲くのはなぜだろう。

嘉田由紀子さん(3)  …  嘉田さんは既成政治に縛られず、奔放に行動して欲しい。

財布が戻ってくる国   …  コンビニに忘れた財布が戻ってきた。3度も。

桜、2句        …  微風にも幾億万の花吹雪/葉桜や早もツバメが低く飛ぶ

 「関白宣言」の意図は? …    私は「関白宣言」という歌が嫌いだ。

ある天気予報      …  「黄砂が昼まで続き、夕方から減少する」とは?

ソメイヨシノのふしぎ  …  同じ地域のソメイヨシノが一斉に咲くのはなぜだろう。

嘉田由紀子さん(3)  …  嘉田さんは既成政治に縛られず、奔放に行動して欲しい。

財布が戻ってくる国   …  コンビニに忘れた財布が戻ってきた。3度も。

桜、2句        …  微風にも幾億万の花吹雪/葉桜や早もツバメが低く飛ぶ

三温糖と上白糖     …  三温糖は原料糖から、上白糖は原料糖と着色色素から

前期長寿者       …  私はもうすぐ75才。前期長寿者になる。

超管理社会(1)    …  防犯カメラとインターネットの検索エンジン

著作権保護に思う    …  文学作品は社会の共有財産だ。著作権保護は10年に。

当世CM事情      …  テレビCMの現状を川柳風に。

年令差別反対!     …  私は年令のために就職できなかった。年令差別反対!

俳句の解釈       …  私は俳句界の常識にとらわれたくない!

美しい曲線       …  ほどけかかった光ファイバーはサインカーブになる

百億個の乳酸菌     …  百億個の乳酸菌は、多いのか少ないのか?

真っ赤な世界      …  太陽を受けて目を閉じたら、視界が真っ赤になった。     …  三温糖は原料糖から、上白糖は原料糖と着色色素から

前期長寿者       …  私はもうすぐ75才。前期長寿者になる。

超管理社会(1)    …  防犯カメラとインターネットの検索エンジン

著作権保護に思う    …  文学作品は社会の共有財産だ。著作権保護は10年に。

当世CM事情      …  テレビCMの現状を川柳風に。

年令差別反対!     …  私は年令のために就職できなかった。年令差別反対!

俳句の解釈       …  私は俳句界の常識にとらわれたくない!

美しい曲線       …  ほどけかかった光ファイバーはサインカーブになる

百億個の乳酸菌     …  百億個の乳酸菌は、多いのか少ないのか?

真っ赤な世界      …  太陽を受けて目を閉じたら、視界が真っ赤になった。


                                        百億個の乳酸菌


 「95%の人が、また使いたいと答えました」とか、「顧客満足度が1位になりました」などと、数字を使ったコマーシャルがたくさんあるが、私はそういうコマーシャルを信用しないことにしている。「95%」と言ったところで、何の95%か分からないし、もしアンケートの結果なら「また使いたいですか」と聞かれた回答者が相手に気を使って「はい」と答えることも珍しくないだろうからである。また、一般に数字は客観的だという信仰があるから、聞く人を煙に巻く効果もある。

 青汁やヨーグルトなどで「100億個の乳酸菌を含んでいます」とPRしているものがある。100億個というのは途方もない数で「それは本当か?」と疑問に感じる人もいるだろうが、たぶん本当だろう。ただし人間の腸には大腸菌をはじめとしてビフィズス菌や乳酸菌など100兆個の細菌が住んでいるのだそうだから、100億個といえどもその1万分の1に過ぎない。また、口から摂取した飲み物は腸に届く前に強烈な胃酸の中を通らねばならず、その中で死滅する乳酸菌も多いようだから、その中のどれだけが腸に届くのかは分からない。

 だから、日常生活の中での100億と言えば途方もなく大きな数(日本の人口の100倍)だが、生物学的に見た場合、それが多いか少ないかは単純には判断できない。それを判断するには、乳酸菌が腸の中でどんな働きをするのか、それが効果を表すにはどれだけの数が必要なのか、どんな種類の乳酸菌が胃酸の中で生き残るのかなど、相当な専門知識が必要だが、普通の人間はそんな知識を持ち合わせてはいない。その普通の人間に向かって「100億個の乳酸菌」というコマーシャルをするのは、数字の持つ権威の悪用と言うべきだろう。

 「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  


                                       美しい曲線


 私の家の前に光ファイバーが通っている。おそらく、ここに運び込まれるまでは密に巻いてあったのだろうが、それが引き延ばされてらせん状になった光ファイバーが電線とほぼ同じ高さで、電柱から電柱へと張られているのだ。らせん状になったものをそのまま張れば重さのためにコイルが伸びて垂れ下がってしまうから、らせんの中にコイルを支えるための電線のようなものが通されている。コイルの直径やピッチは10センチか20センチくらいだろう。

 それは長年眺めてきたもので、特に珍しいものではない。ところが、最近それを見ていてきれいなカーブを描いているなあと感じ、次の瞬間、それがまさにサインカーブだと気づいたのである。ちょっと補足しよう。光ファイバーの延長方向にz軸をとり、観察者の視線方向にx軸、それに垂直方向にy軸をとって、このコイルのピッチと半径をそれぞれp、rとすると

   x=rcos 360z/p  y=rsin 360z/p

で表されるのである。


 私たちは高校の数学でサインカーブ(正弦曲線)について学び、それをノートに描こうとして苦労したりもするが、こんな身近に本物のサインカーブを見られるなんて考えもしないし、先生もそれを指摘しない。私も高校生に物理を教えていた頃、授業中に放物線について話をして、「公園に行って噴水を見てごらん。きれいな放物線になっているよ」などと教えたことはあったが、光ファイバーの見え方がサインカーブだと指摘したことはない。今さら悔やんでも仕方がないが、つるまきバネを教室に持っていけば、実際にその形を見せるこできたのに、と思う。

 「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  


                                      俳句の解釈


 空青く うすずみ桜 なお淡し

 城山の 粧いて鷺 舞い出る

 これらの2句は私の義母、西沢水尾の30年以上前の俳句である。この当時、私たち夫婦は子供の世話を義母に頼むこともあったので、義母とはよく顔を合わせていたが、ゆっくり話をする余裕はなかった。そんな訳で、私も義母が俳句を詠んでいることは知っていたが、具体的な句については知らなかった。私が義母の句を知ったのは、彼女の死後に義父が遺句集を出した後である。

 義父母の家は彦根城の堀端にあり、春には家から一歩出ると堀沿いに植えられた桜がみごとであった。だから、最初の「空青く」の句は、義母が堀端を散策していて頭上に咲き乱れる桜を詠んだのだろうと考えていた。明け方か夕方、桜に直射日光が当たらない時間帯に、少し霞んだ春の青空をバックに満開の桜が咲き乱れている、そんな情景だと感じたのである。後になって「うすずみ桜」というのは岐阜県にある有名な桜と知ったが、私は今でも最初の自分の解釈の方がよいと思っている。

 2番目の「城山の」の句も、私の解釈は一般と違っている。俳句の世界で「山が粧う」といえば紅葉を指すのだそうだが、当初、私は山の樹々が鮮やかな新緑に覆われる情景を言うのだと思っていた。青空の下、新緑に覆われた城山から真っ白い鷺が飛び立っていく。実に印象的な情景ではないか。しかし、もしそれが秋の紅葉であれば、赤色あり、黄色あり、さらに常緑樹の緑がありと雑多な色が混ざり合っていて、そこに白い鷺が加わっても特に印象的というほどではないからだ。

 私はこれらの句については、自分の解釈にこだわりたいと思う。たぶん、義母も認めてくれるだろう。

 「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                       年令差別反対!


 私は10年ほど前に高校の教員を退職した後、3年前まで時間講師として、週に2,3日、教えに行っていた。ところが、2年前から講師の声がかからなくなり、現在は無職である。3年前まで勤めていた高校では、次の年も勤めるつもりで何人かの先生と話していたので、年度始めに何の連絡もなかった時はショックだった。

 声がかからなかった理由について最初に思い当たったのは理科の授業中に原子力発電に批判的な話をしたことだった。昔勤めていた高校でも原子力発電に批判的な話をしたら、親が電力会社に勤めている生徒がいて、その親から学校に抗議の声が寄せられたことがあった。だから同じことが起こったのだろうと思ったのだ。でも、その後、私が70才を超えていたことに思い当たって、年令が原因だったのかもしれないとも思った。

 そして、今年、私は大手の学習塾の講師に応募した。するとその塾から「当塾では60才を定年としています。特別の事情がある場合は65才まで働いてもらう場合もありますが、それ以上の年令の方は採用できません。あしからずご了承下さい」という断り状が来た。

 さらに最近、私はNHKの通信員募集に応募した。地域関係の映像取材をすることなどが仕事だという。ところが、こちらの方は書類選考で落ちたらしく、期日までに面接の通知が来なかった。理由の説明はなかったが、やはり年令の関係ではないかと思う。

 私は今、73才。年は取っているが何でもやる意欲はある。別に病気もないし、運動能力もそう衰えてはいないつもりだ。同じような人は他にもたくさんいるはずだ。意欲さえあれば、高齢者でも、もっともっと働ける、参加できる社会になって欲しいと思う。年令差別反対!

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                        当世CM事情


当世のCM事情を、思いつくままに、川柳風に……


かもかもと まずは脅かす 医薬にサプリ

カモカモと カモネギ狙いの コマーシャル

効果効能 教えてくれぬ コマーシャル

個人の感想? あんた本当に 使ったの?


能書きだけ 結果は伝えぬ シュミテクト 

ファブリーズ 決めのポーズが 嫌いです

死亡保険 掛け捨てじゃないと 言うCM

保険会社の 敵です小さな お葬式


乳酸菌 百億個って 多いですか?

大特価 CM分だけ 高いはず

値引きして さらにひと瓶 当たり前


イチローさん あんた責任 とれますか?

拓哉さん あんたも責任 とれますか?

ペイペイに 感謝しなさい 宮川さん

森山さん よくぞ決心 しましたね


古典です みんなまあるく タケモトピアノ

アイドルを 踊らしゃ無難 合格点

CMで 会社の品性 分かります

CMで 社長の品性 分かります


ソープオペラ 今は廃れて ニュースショー

シオノギと 救心・毎日香 好きですよ

私にも あります好きな CMは

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                       超管理社会(1)


 3、4年前、私が町内の自治会長をしていた時、町内に防犯カメラを設置しようという意見があった。私は自分達が相互に監視しあうかのような防犯カメラの設置には積極的になれず、また防犯カメラを設置する場合には面倒な規定を作る必要があることなども分かってきたので、結局その話は立ち消えになった。

 最近、あちこちの街頭に防犯カメラが設置されるようになっており、それが犯罪捜査に役立っているのは事実である。しかし、それがネットワーク化され、そこに顔認証の技術などが応用されれば、私たちの一人一人がいつ、どこで何をしていたのかがすべて誰かに把握されてしまうようになる。そうなれば、おちおち不倫することもできなくなるだろうし、誰かのコンサートに行った人も、政府に批判的な政治集会に参加した人も一覧表に載せられてしまうことになるだろう。「やましいことをしているのでなければ別にいいじゃないか」と言う人もいるが、本当にそうだろうか。

 最近、もうひとつ気になっているのは、インターネットの検索エンジンだ。少し前にちょっとした事情があってバケット車について調べたら、その後しばらく私のスマホやパソコンに建設機械の広告が入るようになった。私は建設業者ではなく、別にそんなものを買う可能性などなかったにもかかわらずである。この程度なら笑い話ですむが、実際には私は政治的、社会的な話題の方に興味を持っているのでそちらの方を検索することの方が多い。もしかしたらそういう私の検索履歴はどこかで把握されていて、私はすでに「危険人物」のリストに載せられているかもしれないし、AIによって私の危険度はレベル2と判定されているかもしれないのである。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                      著作権保護に思う


 私が過去に最も影響を受けた小説は、高校2年生の夏休みに読んだ、遠藤周作の「沈黙」だった。その内容をここで説明することはできないが、ともかくそれまでに私が持っていた子どもっぽい世界観、道徳観が完全に否定されたのである。今でも、この小説は日本の文学史上、最高の小説だと思っている。

 それ以来、他の人にもこの小説を読んでもらいたいと思ってきた。でも、小説を読むにはちょっとした覚悟が必要だから、誰でもできることではない。それなら、朗読ででも聞ければいいから私が朗読したい、それを私のライフワークにしたいと思った。いつ頃からそう思っていたのかは分からないが、少なくとも20代の後半、私がアマチュア劇団に参加して朗読を学んだ時にそう思っていたのは確かだ。その後、勤務先の高校で朗読教室を開講したり、放送部で朗読の指導をしたりしていた頃にも、そのことは常に私の念頭にあった。

 そして、10年ほど前に私が退職した時、いよいよライフワークに取りかかろうと考えた。しかし、文学作品には著作権があるから、正式に許可を取ろうと文学著作権協会に連絡を取ったところ、とんでもなく高い著作権使用料を提示されたのだ。たしか、10分の朗読で20万円か30万円だったと思う。そんな金が私にあるわけはないから、仕方なくあきらめたのだった。

 作家の利益を守るために著作権保護の規定があるのは当然だ。しかし、文学作品は個人財産である以上に社会的な財産だ。最近著作権の保護期間が50年から70年に延長されたが、私は逆に10年くらいに短縮されるべきだったと考えている。私の尊敬する遠藤周作も、むしろそれを望んでいるのではあるまいか。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                      前期長寿者


 私は今、73才。医療保険制度では前期高齢者なのだそうだ。そして2年後、私が75才になると後期高齢者と呼ばれることになる。この後期高齢者ということばが、私は嫌いだ。「もうあなたは後がありません」と言われているみたいだからである。そういう私の感じを何人かに話したところ、ほとんどが私に同意してくれた。

 医療行政に携わる立場からすれば、どこかの年令で線引きをしなければならないのだろうし、線引きをすればそれぞれの区分に名前を付けなければならないのは分かる。しかし、なぜ75才から「後期」なのだ? そう呼ぶのはせめて90才からにしてくれよと、言いたいところだ。それにしても、高齢者という区分を作ってそれを前期と後期に分けるという発想はいかにも官僚的ではないか。彼らはこのように呼ばれる人の気持ちを考えたことがあるのだろうか。そもそも人間的な感性を持って行政に携わるべきだという意識があるのだろうか。

 私が名付けるとすれば、75才からは「前期長寿者」だ。そして100才を超えれば、ただの「長寿者」と呼べばいい。これを読んでくれた人には、是非とも賛同して欲しいところだ。

 私の好きな泉谷しげるの「老人革命の唄」という曲に「ワシら70年も生き続けて、忙しい時の流れにゃ追いつけぬ。誰も救ってくれぬなら、老いた者どうし立ち上がる…目指すは融通の利かぬ厚生省、座り込みはダテじゃない…」という歌詞があるが、あのころ威勢の良かった若者たちはどうなってしまったのか。大きなことは望まなくてもよい。せめて「後期高齢者」を「前期長寿者」と言い換えさせること、そして、医療費を無料にさせることくらいはできないものだろうか。

 「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                      真っ赤な世界


 もうずいぶん長く好天が続いていて、1週間ほど前に咲き始めた桜の花もほぼ満開になった。そこで、彦根市南部の田園地帯を流れる宇曽川沿いの桜を見に行こうと妻と二人で出かけた。期待通り、桜は青空に映え、桜並木のトンネルを歩きながら春の風情を満喫した。

 宇曽川は田園の中に孤立した荒神山という山の麓を流れ、宇曽川と荒神山の間には、文化施設やけっこう広い公園がある。そして、この公園にはいくつもの小さな丘のような起伏があって、斜面は芝生に覆われている。その斜面では家族連れが思い思いにくつろいでいた。私たちも丘の一つに上って頂上にある東屋で休憩したのだが、そのうちに私は春の太陽を前身で浴びてみたくなって斜面に仰向けに寝転がった。

 寝転がって上を見ると周囲の余分な物は全く目に入らず、視界の全面が青空である。ただ、近くで遊ぶこどもたちの元気な声だけが聞こえていた。私はしばらくの間、青い空間に吸い込まれそうな、青い空間を浮遊しているような感覚を楽しんでいた。

 ところが、である。私がふとまぶたを閉じると、私の視界全体が明るい鮮やかな赤色に染まったのである。たぶん、閉じたまぶたを太陽光線が透過してくるのだろう。そして、この鮮やかな赤色はまぶたの中の無数の毛細血管を流れる血の、赤血球の色なのに違いない。このときまぶたを流れる血が鮮やかな赤色に見えたのは、紅葉した木の葉を透過光で見るととても鮮やかに、きれいに見えるのと同じ現象だろう。私のまぶたにはこんなにもきれいな血が流れていて、それは全身をも巡っているのである。私は自分がその血に守られているのだ感じて、しばらく幸せな気分を味わっていたのだった。

 「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                      三温糖と上白糖


 「スーパーで砂糖を買ってきて」と妻に言われて、白砂糖を買ってきたら「三温糖と言ったでしょう。」と文句を言われたことがある。「白砂糖は精製してミネラル分がなくなっているから健康に良くない。それに三温糖の方が穏やかな甘さだからいいのよ」と言うのだ。

 私は砂糖と聞いたつもりだったので、「砂糖」だったか「三温糖」だったかでしばらく言い争いをしたのだが、結局水掛け論で結論は出なかった。でも、その言い争いに引っ掛りを感じていたので、次にスーパーに行った時、私は白砂糖(上白糖)と三温糖の包装袋の説明を見た。すると原材料の欄に、白砂糖は「原料糖」とあり、三温糖の方は「原料糖、着色用カラメル色素」と書いてあったので、そのことを妻に言ったら、妻はそれ以後「三温糖」でなければいけないとは言わなくなった。

 同じようなことだが、以前、私はある人から「白砂糖は漂白してあるから有毒成分が残っている。だから使うべきではない。」と言われたこともある。でも、私は純粋な砂糖はスクロース(しょ糖)という化学物質で、化学物質の中には白い色をしたものがいっぱいあるから、白砂糖も漂白などしていないに違いない。第一、純粋な化学物質を漂白などできるはずがない。」と言ったのだが、その人は納得してくれなかった。

 この文章を書くにあたってインターネットで調べてみたら三温糖は白砂糖を抽出した残りの液を煮詰めたものとあり、カラメル色素を加えると書いてはいなかったが、いずれにせよ白砂糖が特に体に悪いというのは俗説のようだ。健康ブームの世相の中で様々な俗説が流布しているようだが、安易にそれを信じるのではなく、具体的な根拠を確かめる習慣をつけるべきだろう。

 「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                     桜、2句


  微風にも 幾億万の 花吹雪

 長く学校に勤めていたからだろうか。桜というと私には入学式の花というイメージが強い。たいていどこの学校でも、校庭に一本や2本の桜の樹があるものだ。今年は開花が早かったので、もしかすると入学式の頃はかなり散っていたのかもしれないけれど、華やかな桜は入学をお祝いする花としてふさわしい。

 青空を背景に満開の桜を見上げるのもいいけれど、たとえば彦根城などのちょっと小高くなった桜の樹の根元に腰を下ろして花吹雪を浴びているのもいいものだ。花びらは絶え間なく降り続けているのだが、ときおり、それまでの何十倍、何百倍の花びらが一斉に舞うことがある。たぶん微風に煽られてのことだろうが、樹の根方に座っているとその微風すら感じなくて、まるで魔法のように豪華な花吹雪を浴びる、至福の時のである。

  葉桜や 早もツバメが 低く飛ぶ

 彦根城の堀沿いには桜の木が植えられているのだが、それに混じって何本かの柳の木もあって、桜が満開の頃には柳も鮮やかな新芽に覆われている。やがて、赤っぽい額の部分とわずかな花を残して桜が散る頃には、桜の樹も鮮やかな新緑に変わってゆく。

 そんなある日のことだ。一羽の鳥が桜の樹と柳の樹の間をすり抜けて、堀の水面すれすれに飛んでいった。その素速い飛び方からして、ツバメだったのではないかと思うのだが、こんな時期にもうツバメが来ているのだろうかと疑う気持ちもあった。ところが、それから1週間ほどして近くのコンビニの前で同じように飛び去る鳥を見た。そこは例年ツバメが巣を作るところだ。やはりあれはツバメだったに違いないと納得したのである。

「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                       財布が戻ってくる国


 年のせいだろうか、最近忘れ物をすることが多くなった。今日も昼過ぎに、いつもポケットに入れている財布がないことに気づいた。どうしたのだろう、最後に財布を使ったのはいつだっただろうかと考えて、朝、コンビニに立ち寄ってコーヒーを飲んだことを思い出した。そこで、もしかして……と考えて、そのコンビニに行ってみたら案の定そこでちゃんと保管していてくれた。

 私がコンビニではないかと思いついたのは、この半年ほどの間に2回、全く同じような経験をしたことがあったからである。店は違うけれど、私の財布は2回とも無事に返ってきたのだった。店員さんが見つけたのか、来店していた客が見つけたのかは分からないが、それをちゃんと店に渡し、店は保管していてくれたのだ。他にも、コンビニの自動支払機の釣り銭を取り忘れて店員さんに呼び止められたことが2、3回ある。

 私は外国の実情はよく分からないが、外国だったらおそらくこうはならなかったのではないかと思う。日本と日本の人々に感謝である。30年前、阪神淡路大震災が起こった時、給水を待つ被災者たちが整然と列を作って並んでいるのを、BBCだったかCNNだったかのレポーターが驚きを込めてレポートしているのを見て、私は日本人であることを誇らしく感じたことがあったが、今回、また同じようなことを感じた。

 私は普段、日本人は個人として自立していないとか、日本人はいつも周りを気にして大勢に順応しているなどと、日本人に対して批判的な見方をしている。しかし、私は自分自身もそういう日本人の一人だと痛感しているし、私はこの日本以外の国では生きていけないのではないかとさえ、感じているのである。

 「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                       嘉田由紀子さん(3)


 私はこの「人声私語23」をブログで公開し始めた時、メールで数十人の知人にそのことを知らせた。その結果、何人かから感想をもらったのだが、その中で最も早く返信してくれた一人が嘉田由紀子さんだった。しかもその感想には「人声私語というのはいいネーミングですね」と、私が最も期待していた文面があった。彼女が本当にそう感じたのか、あるいはそういう感想を伝えることが私を喜ばせることになると思ったのかは分からないが、どちらにしてもこれはうれしい返答だった。

 私は嘉田さんを評価している。しかし嘉田さんの政治行動のすべてを支持してきた訳ではない。たとえば、滋賀県知事在任中に小沢一郎さんと組んで「未来の党」を立ち上げた時は、彼女が武村正義さんの宿敵である小沢さんと組んだことを腹立たしく感じ、周囲の人には「嘉田さんは滋賀県知事でいて欲しかった。知事なら1/1だから思う存分持ち味を出せるのに、国会議員になったら何百分の一になって政治家たちの中に埋没してしまいかねない。」と言っていた。これは本心だった。

 その後、いろんな経過を経て、現在、嘉田さんは無所属の参議院議員だ。これは大きなチャンスである。この無所属という立場を生かして、自由な発想で何かの理想を実現するための市民運動を組織し、世論を喚起してその実現を期して欲しいと思う。たとえば、ウクライナとロシアの間の和平を調停するというようなことだ。私がこんなことを言うと、現実を知らない妄想だとあざ笑われるだろうが、古い政治の枠組みを超えて誰かが動き出さなければ、状況は好転しない。京大探検部の女人禁制に挑戦して入部を果たした嘉田さんのことだ。こういう大胆な行動は嘉田さんにこそ似つかわしいと思う。

 「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                       ソメイヨシノのふしぎ


 現在、各地に植えられている桜はほとんどがソメイヨシノという種類だが、これは江戸時代の末期、在来の2種類の桜を交配して作られた新種の桜だそうだ。ソメイヨシノにも、一応、小さなサクランボができることもあるが、その種で増えることはできないので、すべてのソメイヨシノは親木の枝を別の種類の桜の台木に接ぎ木して増やしたものだという。だからすべてのソメイヨシノは同じDNAを持つクローンなのだそうである。

 ところで、私は以前からソメイヨシノの花盛りを見るたびに不思議に思うことがある。それは、堀端の桜も、川土手の桜も、道ばたの桜もほぼ一斉に咲き、一斉に散るのだが、そのメカニズムがどうなっているのかということだ。桜の樹はほとんどが日当たりの良いところに植えられているが、そうはいっても建物や林の陰になって午前中とか午後には日陰になる場所もあり、気温も微妙に違うはずだ。他にも土壌の水分や養分、冬季の積雪量、木が受ける風の強さなどは場所によってずいぶん違うはずだ。こんなふうに生育環境が異なる桜どうしなのに、この地域の桜はまるで示し合わせたかのように同じ日に咲き始めるのだ。もしかしたら、1日、2日の違いはあるのかもしれないが、私には同じに見える。

 インターネットに、それはすべての桜がクローンだからだと書いてあったが、それは違う。もしクローンだから開花日が同じプログラムで決まり、そのプログラムが環境要因によって駆動されるなら、開花日がずれて当然なのである。年によって開花日が1週間くらいは前後し、また、桜前線が南から北へ進むことから、気温などの環境要因が関係しているのは明らかなのだが、同一地域の桜がほぼ一斉に咲き始めるのはなぜだろうか?

 「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト       

  

                                       ある天気予報


 けさ、天気予報を見ていて気になることがあった。2、3日前から日本列島を覆っている黄砂に関して、気象予報士が「黄砂は午前中はまだ残るでしょう。そして夕方から徐々に解消してゆく見通しです。」と言ったのだ。普段なら何気なく聞き流すことだろうが、今日は気になったのである。「午前中は残る」ということは、午後には残っていないということのはずだ。それなのに、「夕方から徐々に解消する」というのはどういうことか。言語矛盾ではないかということである。

 あえて矛盾なく解釈しようとするならば、「夕方から」の前に「黄砂の影響は」というようなことばが省略されたのだと考えればよい。つまり、大気中の黄砂と、地上に落ちた黄砂の影響を別々に考えるということだ。しかしこれまでの天気予報で、ことさら「黄砂」と「黄砂の影響」を分けて説明しているのを聞いた記憶はない。だから、この解釈には無理があるように思う。

 とすれば、気象予報士の言葉はどう理解すればいいのだろうか。たぶん、午前中残るのは確実だが午後のことはよく分からない。でも、残ったとしても夕方以降に解消するのは確かだから、分からないところは言葉を濁しておいた方がよいというような潜在意識があって、それがこのような矛盾した言い方になったのではないかと思う。天気予報の当たり外れ対しては、視聴者からの評価が厳しいので、気象予報士にはこのような曖昧な表現をする習性が身に付いているのかもしれない。

 しかし、このようなことは天気予報だけではない。たとえば政治的な内容に関しても、話の前段と後段で矛盾したことが言われている場合がある。私達は一部の言葉に振り回されず、全体を聞き取らなければならない。

 「関白宣言」の意図は?       ある天気予報       ソメイヨシノのふしぎ 

嘉田由紀子さん(3)  財布が戻ってくる国  桜、2句  三温糖と上白糖

前期長寿者   超管理社会(1)   著作権保護に思う  当世CM事情

年令差別反対!   俳句の解釈   美しい曲線   百億個の乳酸菌 

真っ赤な世界   こどもたち    永遠の生命   イブキのふしぎ       

慎太郎の責任   尖閣諸島について   ガーシーの脅威  渡来人の系譜     

鉄腕アトムから60年  超管理社会(2) 

1月の記事   2月の記事   3月の記事  

人生私語23トップへ  人生私語ダイジェスト  

                                 12月の記事 あげる・してあげる  …  今や、「あげる」は謙譲語ではない    オランダの冬     …  オランダの飢餓で生じた肥満体質は遺伝したという ほうれい線      …  女性たちよ、ほうれい線を気に...