便乗値上げの推奨者
最近スーパーに行くたびに、ものが高くなったと思う。例えば梨やりんごなどの果物だ。以前は100円から200円で1個買えたのに、最近は300円から400円の値がついている。そして以前は4個か5個のりんごをひとまとめにして袋に入れ、比較的安値で売ったいたものだが、最近そのような袋は見かけなくなった。もちろん、果物だけではなく、野菜や魚介類など生鮮食品のほとんどが値上がりしている。
値上がりしているものには、その事情が理解できるものもある。たとえば、サンマは不漁だそうだから高値になるのは納得できる。もちろんその値上げ幅が妥当かどうかは別にしての話だ。しかし、スーパーで売られている食品の中には、これがどうしてそんな値段になるの?と思うものも少なくない。私の邪推ではあるが「何もかもが値上がりしている今はいいチャンスだ、この機会にウチの商品も値上げしておこう、多少値上げしても通るだろう」と考えている生産者もいるのではないかと思うのだ。生産者だけではない。流通業者の中にも、生産者が値上げしてくれればウチもそこに少し上乗せできるからと、値上げを推奨するような風潮が生まれているのではないかとさえ思っている。
直接生産や流通に携わっている人だけではない。私にはマスコミも値上げの共犯者に見える。あれも上がった、これも上がったという放送をすれば、値上げブームに拍車をかかるからだ。かつて政府はインフレ目標を2%としていたし、今も「値上げ以上の賃上げを」と言っているが、産業構造が変わらない限り賃上げの原資は値上げからしか出てこないはずだ。とすれば、結局ワリを食うのは、私のような年金生活者なのである。
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