カラスたち
今朝、湖岸道路を走っていたら、2~30羽のカラスが群がって私の走っている車線全体に広がっていた。見ると車線の舗道側に何かの動物の死骸があり、それを食べようと集まってきたカラスたちのようだった。車が近づいていけばカラスは飛び立つだろうと、私は多少スピードを落としながらそのまま走っていったのだが、獲物に夢中で車の接近に気づかないのか、ほとんどのカラスは飛び立とうとしなかった。このままではカラスを轢いてしまう、と覚悟したものだが、幸い私の車にぶつかったカラスはいなかった。
それでも気になった私は、そこを通り過ぎたあとバックミラーで後を確認した。するとカラスたちはまるで何事もなかったかのように再び車線全体に広がっていたのだった。それは通勤時間帯だったので、私の車の後にも後続車が続いていたのだが、そんなことにはまるで無頓着な様子だった。
カラスはどんなふうにして車をよけるのだろうか、それに道ばたに横たわっていたあの動物は何だったのだろうか、そんなことが気になった私は、できれば車を止めてその場の様子を観察したいと思った。しかし片道1車線の道では車を止める場所もなく、私はそのまま車を走らせるしかなかった。
そんな時思い出したのは、以前、私が通勤する途上でカラスが白い子猫を襲い、カラスにつつかれたらしい子猫が目のあたりから真っ赤な血を流しているのを見たときのことだった。これは「美しい9月の朝に」という文章にも書いた。どちらの出来事も残酷な話だ。でもそれがこの世界で生きるということなのかも知れない。とは思いながらも、やはり気にかかる出来事ではあった。
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