反社会的番組
先日テレビで不愉快な番組を見た。それはクイズ番組で、2択か3択の問題が出され、解答者が1問正解するたびに賞金額が最高300万円まで上がっていく。ただし、途中で答を間違えれば、それまでの賞金がなくなってしまうので、もし獲得した賞金を確定させたければ、解答者は次の問題が出題されるまでにドロップアウトを宣言しなければならないというルールである。
私が見た時は、シングルマザーと4人の娘達のチームが出場していて、順調に100万円の賞金まで到達した。そして、そこでドロップアウトして100万円を確定させるか、それを失うリスクを冒して300万円にチャレンジするかの選択を迫られたのである。そのときのナレーターは例の「はたして男」(3月の記事「はたして男とだわよ女」)で、このときも、「はたして!」と絶叫して番組を盛り上げていた。
私が反発を感じたのは、このお母さんがシングルマザーだと言いながら、300万円に挑戦するかどうかの決断を迫っていたからである。画面で見る限り彼女たちが特に貧しいとは思えなかったが、それでも特別の資産家ででもない限り、シングルマザーで4人の子どもを育てるのは大変だろう。そのことを利用して番組を盛り上げようとしているようで、この番組は不道徳、かつ反社会的だと私は不愉快に感じた。
もちろん、事前にシングルマザーであることを公表する了解は取っていたのだろう。また、このお母さんはシングルマザーでありながら立派に子育てをしていることを誇りにしていたのかもしれない。しかし、全国放送でそれを公表すれば、何らかの屈折した反応を引き起こす可能性もあることまで考えて欲しかったと思う。
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