ふしぎな気分
車を運転中、一休みしようとあるコンビニの前に車を止めてコーヒーを飲んでいたときのことだ。コンビニの入り口付近に「おでん」と染め抜いた布のノボリが立っていて、それがコンビニのガラスに映っていたのだが、ガラスに映ったノボリの文字が普通に「おでん」と読めたのだ。一瞬、鏡に映った文字は左右が逆になるはずなのにと、不思議な気がした。実際、ガラスに映った私の車のナンバーは逆文字になっている。
でも、その疑問はすぐに解消した。ノボリは布製で裏表は同じように染め抜かれている。それが駐車場側から見たときその表が見えるように立てられているので、ガラス側から見れば逆文字になっているのだ。それがガラスに映ってもう一度左右が逆転し、結果的に正しく読めたのである。左右が逆転するといっても、実物の左右とガラスに映った像の左右は同じだ。実際、私の左側の車は左に、右側の車は右に写っている。だから、どの物体も左右が正しく写って当然なのだ。
でもそう考えると、逆に私の頭は混乱した。左右とは何だろうか、鏡とは何だろうかと思ったのだ。物理では像は反射面で実物と対称な位置にできると教えている。つまり反射面に近い物体の像は反射面の近くに、遠い物体の像は遠くにできる。要するに、その像は左右も上下も実物通りで、前後だけが逆転しているのである。とするならば、私から見てごく普通に「おでん」と読める像が見えたのもごく当然だ……。……でも本当にそれでいいのだろうか。ガラスの側から見たら逆文字なのに、こちらから見たらそうではない……ということは、左右というのは見る人間の主観の問題なのだろうか。今だにスッキリしない、ふしぎな気分である。便乗値上げの推奨者 新聞社の生き残る道 重苦しい気分 ふしぎな気分
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