はじめてのおつかい
久しぶりに「はじめてのおつかい」というバラエティー番組を見た。まだ小学校入学前の小さな子が、親に頼まれて近くのお見せにお使いに行くという番組だ。私の子どもがまだ小さかった頃、何度か見たことがあるが、その後すっかり忘れていたのだった。
今回の番組では、お父さんに頼まれて近くのホームセンターへ石灰を買いにいったのである。こんな小さな子に石灰の袋など持てるだろうかと私は心配していたのだが、番組ではその前に大問題が起こった。その子が「セッカイ」という名前を覚えられずに、「セカイ」と言ったからだ。「セカイをください」と言われたホームセンターの人は何のことか分からず、しばらく「セッカイ」だとは気づかない。その間のやり取りが何ともかわいかった。しかもこの子が「そうだ」というのを東北弁で「ンダ」と言うのもかわいかった。
小さな子の一途な思い、おとなには思いつかないような発想、お使いを果たして満面の笑みを浮かべる姿、そのどれもがかわいい。こういう番組を見ていると、今、子育てをしている人たちがうらやましくなってしまう。
最近少子化が問題になって、そのため子ども手当だ、学費の無償化だ、学童保育の充実だと、いろんな支援策が論じられている。そのこと自体には、私は何の異論もない。親にだけ経済的な負担をかけるのではなく、社会が全体として子どもの面倒を見るような態勢を整えるのはいいことだ。でも、そのような少子化対策にはまだるっこしさを感じる。少子化対策の一番のポイントは、子どもはかわいいと感じる人を増やすこと、子どもと共に暮らす幸せな家族生活を送りたいと考える人を増やすことだろう。「はじめてのおつかい」、がんばれ!
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