2023/07/17

             偽画像と偽動画(1)


 もう1年ほども前のことだが、「ドローンで撮影された静岡県の水害、マジで悲惨すぎる」と題する3枚の画像がSNSに投稿され、それが4000回もリツィートされて話題になった。これは、後に投稿者自身がStable Diffusionという画像生成ソフトによって作られたフェイク映像だと認めたのだそうだが、素人でもこんなに迫真に迫る画像が作れるのかという衝撃もあって、新聞でも報道された。私も最初は新聞で知ったのだった。

 新聞で見た私は、早速インターネットで検索してみた。すると濁流に呑み込まれている家々の画像が見つかり、家や立木の陰が濁流に映っている様子、ところどころで水流が乱れている様子など、きわめてリアルだと私は感じた。インターネットにはこの画像の不自然さを指摘する記事もあったが、それはこれらの画像がフェイクだと知った上で注意深く見れば気づくという程度で、先入観なしに見れば疑いを抱くことはないだろう。

 私たちがこのような画像をフェイクと気づけない一つの理由は「水害」という非日常的なできごとを扱っているからだ。見慣れた光景ではないから、多少おかしくても気づかないのである。しかし、このことは重要な問題をはらんでいる。たとえば「戦場に累々と横たわる死体」というような画像を見せられた場合、私たちは日常生活でそのようなものを見たことがないから、それをフェイクと見破ることができないということだ。したがって、このようなフェイク画像を含んだフェイクニュースを見せられた場合、簡単に騙されかねないのである。

 コンピューターに表示される画像ならまだしも、新聞に掲載される写真やテレビで瞬間的に映し出される写真の場合、もはや手の打ちようがないのである。

SNSに投稿された水害のフェイク画像(インターネットより)

二羽のカラス   あさきゆめみし    ジンと夢に酔うて   クラスター爆弾 

アメリカへの愛憎   ウソ番組   偽画像と偽動画(1)  偽画像と偽動画(2)

中性化社会    近江天保一揆の実像(1)    近江天保一揆の実像(2)

裁判員制度反対(1)  裁判員制度反対(2)  裁判員制度反対(3)  

裁判は復讐ではない   子どもを守るために   母のこと(1)  母のこと(2)

母のこと(3)       光る大空    セミたちの夏    はじめてのおつかい 

子どもを守るために(2)      給与制限法を作ろう   母のこと(4)    

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