星が見えない
どうしてだろう。最近どんどん星が見えなくなっている。晴れた日の夜、空を見上げても、いくつかの1等星と2等星、それに惑星くらいしか見えないのだ。これでは星座の形をたどるのも難しい。2,3日前の朝4時頃、外に出たら、オリオン座がくっきりと見えていて、それはそれで感動したが、それでもその背景にあるはずの無数の星々は見えなかった。年を取ったせいで私の視力が落ちたのだろうかと思って何人かに聞いてみたが、みんな同じだという。
私は田舎の農村の生まれである。中学生の頃、毎晩流れ星の観察をしていたことがあるが、そのころは文字通り満天の星空で天の川もきれいに見えた。東大阪市の工場地帯に住んでいた大学の頃は、スモッグで視界が悪くなったとマスコミは騒いでいたが、それでも秋から冬にかけての晴れた夜には降るような星空を見ることができた。そして50年前、教師になった私はここ、彦根に移り住んだ。その頃も、降るようなとまでは言えないにしても、たくさんの星が見えたし、時には天の川が見えることもあった。
それから50年。この間に彦根の街がそれほど変わったとは思えない。たしかに、お城はライトアップされるようになったし、町の街灯は増えた。しかし、逆に、ケバケバしいネオンサインは減った。それなのに、星空の見え方がこんなにも変わったのはなぜだろう。もしかしたら、地球温暖化の影響で上空の水蒸気量が増えたのかなどとも思うが、実際のところ、よく分からない。いつか街の灯りの少ない田園地帯、山岳地帯、さらに高い山の上などから夜空がどう見えるのかを確かめてみたいとは思っているのだが、まだ果たせないでいる。
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