テレビがうるさい
年をとったせいだろうか、最近テレビをうるさく感じるようになった。ニュースショーも、トーク番組も、バラエティー番組も、CMもすべてがうるさく感じられるのだ。昔、こどもたちが家にいた頃はほとんど一日中テレビがつけっぱなしになっていたが、特にうるさいと感じた記憶はない。ところが最近はけっこうテレビ好きの妻がテレビをつけていると、それがうるさくて別室へ逃げてしまうことがある。
うるさいというのは、単に音量の問題ではない。出演者のおしゃべりがワンパターンで全部が全部、わざとらしく感じられるのだ。特に私が不愉快に感じるのは、出演者が他の出演者(や番組のディレクター)に卑屈な態度で迎合しているように見える時である。ニュースショーなどでも、コメンテーターが周りに忖度しながら発言しているのが見え見えの時があって、そんなときは何のためのコメンテーターかと不愉快になる。バラエティー番組では、出演者はやたらと大声で笑って、それでも足りぬと手を叩く。見ている私はしらけるばかりだ。
さらに、バラエティー番組の場合は、スタジオに観客はいないはずなのに、「エー!」という驚きの声や笑い声が入る。たぶん、それはあらかじめ録音された声なのだろうが、「ここで驚きなさい」「ここで笑いなさい」と私たちが指図されているようで、「笑いどころまで教えてくれなくとも結構」と言いたくなる。
こういうことが何もかも気になるようになったのはなぜだろうか。そういう種類の番組が増えたということもあるのだろうが、私自身が年をとって気むずかしくなってきたのかもしれない。そう考えると、ちょっと寂しさも感じる、今日この頃である。
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