雪のない冬
日本列島がこの冬一番の寒気に覆われたとかで、昨日から私の住む彦根でも雪が降って、20センチほど積もったが、それまでは暖冬で私の家の周りには全く雪がなかった。私の周りの人たちは「雪がなくてありがたい」と言っていたが、雪が大好きな私にとっては、何か気の抜けたような冬だった。単に雪がなくて寂しいというだけではなく、異常な暖冬に不気味さを感じていた矢先だったので、この寒波で少し救われたような気もした。
近年の異常な暖かさは、彦根だけではなく日本全体の傾向だそうだ。いや、日本だけではなく、今年、ヨーロッパはもっと極端な暖冬らしい。しばらく前に、ベルリンの気温が15度、パリの気温が18度という驚くべき新聞記事を見た。また、現在もアルプス山脈の中腹までは雪がなく、スキー場は軒並み閉鎖、わずかに営業しているスキー場も人口降雪機で雪を作っているので、水を使いすぎて水不足が懸念されているという。
一昨年の暮れには、彦根周辺で一晩に50センチほどの雪が積もって道路が麻痺し、その様子は何度もテレビで中継された。そして、その次の冬が最近まで積雪ゼロだったのである。暖冬をただちに地球温暖化と結びつけることはできないというが、こういう気温の振れ幅の大きさは、やはり温暖化の影響というべきだろう。
現在、世界の気温の上昇率は100年で0.73度の割合だという。数字の上ではこんなに小さな変化でも地球環境はここまで大きく変わるのだ。平均気温が5度も上がれば想像を絶する世界が出現するだろう。人類は絶滅するかもしれない。私自身が生きる時間はさほど残されていないが、こどもたちのために穏やかにな地球を残すのは私たちの世代の責務だと思う。
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