超管理社会(2)
最近、チャットGPTというコンピュータアプリが話題になっている。私たちが普段使っていることばで何か質問をすると、コンピュータが答えを返してくれるというものだ。私は「この人に会いたい」というラジオ番組を作っており、様々な分野の人にインタビューをしているのだが、インタビューするにはそれなりの予備知識が必要だ。そこで、普通はインターネットのいくつものサイトを閲覧してこれを得ているのだが、チャットGPTなら一度で済ませることができるだろうからこれを使ってみようかとも考えた。でも、答えには誤りもあるということで今はまだ見送っている。
しかし、考えてみると、チャットGPTがもてはやされるのはかなり恐ろしい、深刻な事態だ。チャットGPTの紹介者が、「渋谷周辺のおいしい店を教えて」と質問したところ、10軒ほどの店がリストアップされた中に、実在しない店も含まれていたという。この程度の単純な間違いなら笑って済ませられるが、チャットGPTはインターネット上に公開されている情報をもとに回答文を作るようなので、もし間違った、あるいは意図的なウソが書かれている記事を参照すれば、その回答も間違うことになる。さらに言えば、チャットGPTの提供者自身が政治的、社会的な何らかのバイアス(偏見)をプログラム自体にかけておけば、それに従って社会全体が特定の方向に誘導されることにもなりかねない。
現在、SNSを中心に虚実を取り混ぜた大量の情報が拡散している。そんな中で一部の人々の間では、さまざまな陰謀論も広まっているようだ。これからの人々にとって最も大切なのは、正しい情報を見つける能力、情報の真偽を判断する能力を持つことだろう。
嘉田由紀子さん(3) 財布が戻ってくる国 桜、2句 三温糖と上白糖
前期長寿者 超管理社会(1) 著作権保護に思う 当世CM事情
0 件のコメント:
コメントを投稿