鷺の異変
少し前に私は「夏近し」という文章で、私の家の付近を飛んでいく白鷺について書いた。そのときは、実際に朝、上空を飛んでいく白鷺を見たことからあの文章を書いたのである。ところが、あの文章を書いたことで空を見上げる機会が多くなって、毎日何度も空を見ていると、白鷺の数が以前より減ったようで、鷺の世界に異変が起こっていると感じるようになった。
数年前までは、朝、空を見上げると、2羽・3羽、5羽・6羽と、ほとんどほとんどひっきりなしに鷺が飛んでいくのを見ることができた。ところが、今年は何十秒か待たないと鷺を見ることができないのだ。そして、以前は飛んでいく鷺の9割くらいは白鷺だったのに、今年は半数くらいは灰色っぽい色の羽根の鷺に変わっている。私は鷺の種類には詳しくはないが、おそらく、ゴイサギかアオサギだろうと思う。さらに芹川の水辺にいる鷺の数も例年よりは少ない。
そこで、何らかの事情で白鷺の数が減っているのではないかと思って彦根城の森の鷺の営巣地に行ってみると、そこには以前と同様、樹上にたくさんの白鷺が留まっていた。以前と比べると心なしか少ないようにも見えるが、極端に減ったわけでもないようだ。実際、私は誰かから鷺の数が減っているとか、鷺の駆除をしているとかの話も聞いたことがない。そうなると、なぜ我が家の上を飛んで行く白鷺が減ったのかは分からない。
私は以前、姉川の河口付近で何百羽、何千羽のカワウと同じくらいの白鷺の集団が対峙している様子を「黒い群れ・白い群れ」という文章に書いたが、それも最近では見られない。鳥の数や行動パターンの変化は謎だらけだ。さて、これからどうなるのか、興味津々である。
| 彦根城のサギの営巣地(シロサギ以外のサギも混ざっている) |
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