Jアラート大騒動
5月31日の朝、北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げを試み、日本ではJアラートが出されて、大騒ぎになった。Jアラートが出た時、屋外にいる場合は近くの建物か地下に避難して物陰に身を隠すか地面に伏せて頭部を守り、屋内にいる場合は窓から離れるようにということだそうである。まるでマンガのような避難指示だ。さいわい朝の早い時間帯で対象地域も沖縄付近だったからよかったものの、もしこれが大都市圏で通勤通学の時間帯であれば、パニックが起こって何人ものけが人や死者が出ても不思議ではなかったと思われる。
そもそもJアラートはどのような事態を想定して出されたものなのか。もし核攻撃を想定しているのなら、物陰に隠れようが地面に伏せようがほとんど効果はないだろう。そして、ロケットの一部が落下するのを警戒してのことなら、それに直撃される可能性ほとんど無視できる程度だ。それでももし不幸にして直撃されたら、屋外にいようが屋内にいようがまず助からない。いや、屋内にいる場合は建物が壊れて被害が拡大しかねない。
今回、北朝鮮は飛行経路も第1段の落下する可能性のある海域も事前に公表していた。それを見れば、特に心配するほどではなかったことが分かる。ほとんどの人は知らないだろうがその1週間ほど前には韓国の打ち上げたロケットが鹿児島県の西側、種子島の手前の海域に落下している。もちろんこのときはJアラートなど出されていないが、客観的に見れば、落下海域から考えて、今回よりもずっと危険性は高かったのだ。
今回、テレビ各局は特別番組を組んで大騒ぎをしたらしい。NHKは連続テレビ小説「らんまん」の放送を取りやめたという。実にばかばかしい話だ。
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