二羽の鳥(3)
家の前の光ケーブルに2羽の鳥がいるのを見て「二羽の鳥」を書いたのは先週の金曜日だった。そして土曜日の昼頃、その鳥が我が家の玄関横で枯れ草をくわえてホバリングしているのを見て、近くに巣を作っているのではないかと気づき、実際にその巣を見つけて感動の思いですぐに「二羽の鳥(2)」を書いた。
ところが、その日はそれ以後、二羽の鳥を見ることはなく、次の日曜日も昼頃まで鳥は来なかった。その間は、私がホバリングしている鳥のすぐ近くからその様子を見ていたので、鳥たちは巣が見つかったことを悟ってこの巣を放棄したのではないか、もしそうだとすれば鳥たちに申し訳ないことをしたという思いと、もうあの鳥たちを見られないという残念な気持ちでいっぱいだった。
ところが、昼過ぎになって二羽が揃ってやって来た。そこでドアの陰に身を隠して二羽の様子を見ていると、二羽はごく親しげにもつれ合うようにしてあちこちを飛び回り、やがてどこかへ姿を消した。その二羽が仲のよい夫婦になったらしいことや、また戻ってきたことがうれしく、私は幸せな気分になった。そして、その次の月曜日も、同じような光景を何度か目にした。
ところが、火曜日から今日(木曜日)まで、一度も二羽の鳥の姿を目にしていない。やはりこの巣は危険だということで放棄したのだろうか。
ただ、周囲をよく見てみると、私の家から少し離れた電線の上に毎日、一羽の鳥が留まっている。断言はできないが、大きさや形からあの2羽のうちの一羽のようだ。もう一羽は危険を察知してどこかへ去り、この一羽がいつまでも帰らぬパートナーを待っているのではないかと思うと、切ない思いが込み上げてくる。
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