二羽の鳥(2)
私が二羽の鳥を最初に見たのは、三日前の昼過ぎのことだった。このとき、二羽の鳥は番(つがい)になって二羽で協力しあいながら巣を作っているのではないかと推測し、それを「二羽の鳥」という文章に書いたのだった。そして、その推測は当たっていた。
一日後、やはり昼過ぎに玄関前へ出てみると、また二羽が来ていて、一羽は光ケーブルに留まり、もう一羽は枯れ草をくわえて玄関付近を飛び回わり、時々玄関脇のモッコウバラの近くでホバリングした。私はそれまでにこの種の鳥が空中でホバリングするのを見たことがない。強いて言えばヒナ鳥にエサを運んできたツバメが巣の前で短時間ホバリングするのを見ることもあるが、ツバメのホバリングはせいぜい二、三秒だ。一方、私の見た鳥はたぶん十秒くらいは同じところにとどまっていたと思う。そしてその後、いったんは飛び去って光ケーブルに戻るが、しばらくするとまた降りてきて同じところでホバリングするのだ。それを四、五回繰り返したが、ついに二羽が揃ってどこかへ飛び去った。
それを見ていた私は、もしかしたらこのモッコウバラの茂みの中に巣があるのではないかと茂みをのぞき込んだ。すると、あった! 枯れ草やビニールの切れ端を集めて作ったソフトボール大の巣があったのだ。それを見つけた私は、あの二羽の鳥は結ばれて夫婦になったのだろうということや、その結果、巣作りをしているのではないかという私の推測が当たっていたことに感動した。そして、それとともに先ほどのホバリングの意味も理解した。巣作りの材料を運んできたものの、私がいたので巣のありかを知られるのを警戒して、巣には近づかなかったのだ。私が巣作りの邪魔をしたのである……。
| 鳥が巣を作っていたモッコウバラの茂み |
| モッコウバラの茂みの中の巣 |
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