国連決議とは?
北朝鮮が弾道ミサイルや人工衛星打ち上げ用のロケットを発射するたびに日本政府は「北朝鮮が国連決議に反した」として非難している。この「国連決議」とは2006年7月、国連安全保障理事会が行った「安保理決議第1695号」のことらしいが、その主要な部分は
「北朝鮮が弾道ミサイル計画に関連するすべての活動を停止し、かつこの文脈に於いて、ミサイル発射モラトリアムに係る既存の約束を再度確認することを要求する。」(外務省による正式訳文)となっている。
ここでいくつかの点について指摘しよう。まず第1は「国連決議に違反」という言い方をすると、普通は国連総会など北朝鮮も参加する会議での正式な決議を想像するが、これは安保理事会の決議であって、北朝鮮側の言い分は考慮されていないということだ。そして第2に、この訳文にもあるように北朝鮮に対して「要求」しているのであって、命令しているのではないということだ。国連が各国政府の連合体で、加盟国の上位に立つ組織ではない以上、それは当然のことだろう。その場合、「要求」された側がそれに従うかどうかはその国の判断によるところで、それに従わなかったからといって決議に違反したことにはならない。
しかし、最大の問題は国際的な法秩序の一貫性を無視して、特定の国を縛ろうとしていることだろう。現在の大国は同様のミサイル実験を繰り返してICBMを装備した。自分達は良くて北朝鮮はダメだという根拠は何なのか。私も北朝鮮にミサイルを廃棄させたいが、今の政府のやり方は逆効果だ。第2次大戦前、日本は満州国を巡って国際連盟を脱退し、太平洋戦争に突き進んだ。同じ過ちを北朝鮮に犯させたくないと思っている。
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