今年の夏野菜は…
夏野菜 育て大空 ジェット行く
これは5年前、荒れ放題になっていた我が家の庭を耕して夏野菜を植えた年に詠んだ句である。キュウリ、ナス、トマト、ミニトマト、ピーマンなどの苗をそれぞれ二株ずつ買ってきて植えたのだが、どれも順調に育って食べきれない程の夏野菜が採れた。
ぐんぐん育っていくその様子は見た目にも力強く、そんな時ふと空を見上げるとジェット機が明るい夏空に短い尾を引いて飛んでいった。どちらも旺盛な生命力のようなものを感じさせたので、それを詠んだ句だ。
その成功に味を占めて次の年も夏野菜を作ったのだが、今度は惨めな失敗だった。収穫量は前年の半分にも満たず、できたキュウリもナスも貧弱だった。おそらく連作の影響だろうということで、その次の年は「連作可」と表示された値段の高い接ぎ木苗を植えたが、それでも収量は前年よりさらに落ちた。そして昨年、今度は植える場所を工夫するなどして接ぎ木苗を植えたのだが、やはり収穫は改善しなかった。
そこで何とかしなければと、今年は畑にスコップで穴を掘って、そこに買ってきた野菜用の土を入れて苗を植え付けた。十数本の苗に120リットルほどの土だから根が伸びたら古い土にまで達するだろうが、とりあえず苗のうちは大丈夫だろうと思ったのだ。ところが、今見ている限り、苗はほとんど成長していない。
連作ができないのは人工的に改良した品種だからだろう。もし自然界の野生種でこんな現象があったら、その植物は絶滅してしまいかねない。だから品種改良は植物に対して罪なことなのかもしれないと思うが、さらに改良して連作できる品種を作り出せないかとも思う。
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