今関信子さん
「この人に会いたい」というラジオ番組のインタビューで、今関信子さんという人に会った。読書感想文コンクールの課題図書にも選ばれた「子犬の裁判始めます」という子ども向けの小説や、カンボジアでボランティア活動をする栗本英世さんを取材して「地雷の村で寺子屋作り」というルポ書いた作家である。もう80才になるのだそうだが、とにかく元気な女性で、私より大きな声で話し、話の途中でハハハと朗らかに笑う。
こういう雰囲気からもかなりヤンチャな人だろうと感じられるが、実際、小・中学校時代は周りのこどもたちのリーダー、いわば女性版のガキ大将だったそうだ。その当時、昭和20年代は、いわゆる戦後民主主義の時代で、自分の身の回りのことを文章に書くという生活綴り方運動が盛んだった。そんな中で彼女は文章を書くのが得意になり、コンテストでもよく入賞したという。
そして、短大を出て幼稚園の先生になる。ここでもこども達を乗せるのが得意だった。朝一番に「先生が園に来る途中でカエルさんに出会ったの。そしたらカエルさんも園に行くといっていたからもう来ているかもしれないわよ」と言うと、こどもたちが一斉にカエルを探しに飛び出していく、そんな保育をしていたそうだ。こどもたちに虫を触らせて、保護者から抗議が来たこともあるという。とにかく元気で型破りの先生だった。
私は教師をやめて10年、直近の教育現場のことは分からないが、最近のこどもたちにはこういう自主性や独創性がなくなっているように感じる。それは親自身がひたすら目立たないように、波風を立てないようにと生きている結果だろう。まず親がヤンチャになって、ヤンチャな子どもを育てて欲しいと思うのだが。
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