2023/05/15

                                       辻正人さん


 今日、夕方前、たまたま車で見たテレビ番組で、多賀少年野球クラブが特集されているのを見てうれしくなった。このチームを率いているのは辻正人さんという人で、5年前、多賀少年野球クラブが全国少年野球大会で優勝をした直後、私は辻正人さんにインタビューし、「この人に会いたい」という私のラジオ番組で放送したことがあるのだ。辻さんはもう30年間も少年野球の指導をしてその間に3回の全国優勝を達成し、楽天イーグルスの則本投手などの有名選手も排出している。

 彼は公務員として勤務するかたわら、「世界一楽しく、世界一強い野球」をモットーにこどもたちの指導をしている。こどもたちが「楽しい」と感じるのは、自分達で考え、こどもたちどうしが連係してプレーする時だという信念から、試合中も監督から指示を出すことはほとんどない。たとえば、バントで走者を進塁させるか、強攻策でヒットを狙うかという判断もこどもたちがする。チームの誰かがその判断をし、こどもたちどうしのサイン交換でその方針を徹底するのだ。また、根性論などは表に出さず、無意味な長時間練習もしない。こどもたちが「もの足りない」と感じるくらいで練習を切り上げる方が、次の練習が楽しみになるからだそうだ。

 私は野球自体は好きだが、高校野球はあまり好きではない。選手がまるで監督の操り人形のようだからだ。それを良しとする人も多いが、私は嫌いだ。辻さんも高校時代に野球部に所属し、そのような指導を受けたという。その反省から20才過ぎに少年野球チームを結成し、新しい指導法を模索してきたのだそうだ。最初のうちは高校野球の指導法から抜けきれなかったそうだが、ついに新しい指導法を確立したのである。

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