2023/03/21

              性交という言葉 


 最近、「強制性交」という法律用語が「不同意性交」と変更になるというニュースがある。私は強制性交という言葉にも違和感があったが、不同意性交という言葉にはより強い違和感がある。こんな言い方よりも、昔のように「強姦」という方がいいと思ったりもする。

 私がなぜ、強制性交や不同意性交という言葉に違和感を感じるのか。それはこれらの言葉に「性交」という単語が含まれているからである。性交という言葉に法的な、または慣用的な定義があるのかどうかは知らないが素直に読めば「性的な交わり」ということになろう。そして「交わる」というのは、たとえば2直線が交わるという場合のように、両方から寄り添っていって、ついに交叉するということだと思う。だから、男性、女性の両方が寄り添っていった結果でなければ「交わり」とか「性交」などと呼ぶべきではないと思うのだ。  

 そして「不同意性交」という言葉に感じる違和感は「同意」という言葉の曖昧さに起因する。たとえば、男性が力ずくで女性に性行為をした場合は当然「不同意」だろうが、精神的な束縛や飲酒などによる判断力喪失状態の場合はどうかという問題だ。つまり、相手が性行為自体を拒まなかったとしても、それはただちに「同意」を意味しないはずだが、「不同意」とも言えまい。

 それに対して「強姦」ということばには、邪悪な行為という印象がある。だから私は「強姦」の方がよいと思うのだが、もし「姦」ということばを使うべきでないなら「性的暴行」でよいと思う。本来、「性交」というのは二人にとって最高の行為だし、そうであるべきだ。暴力や社会的な強制力によって行われる性的暴力に「性交」ということばを使うのは不適当だと思うのである。

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