私の憲法改正論
私は憲法改正論者である。そして、その主要な改正点は、世間一般に言われているのと同じで、自衛権を明記することである。しかしその目指すところは世間で言われているように、防衛力を充実させることではない。それはどういうことか?
私が目指す第一の目的は、国の最高法規としても憲法の規範性を回復し、法治主義を徹底することである。現在の憲法9条の第2項には、「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない。国の交戦権はこれを認めない」とあるが、自衛隊は明らかに「戦力」であり、この条文に明確に違反している。このような国の最も基本的な原則において憲法を無視することが当たり前になってしまえば、それ以外の規定もすべて軽く扱われる可能性があると考えるからである。
では、自衛隊を廃止すべきか。それでもいいとは思うが、それは余りにも非現実的だ。それに人間はすべて正当防衛をする権利を持つように、国家もまた自己を防衛する権利を持つのは当然のことだと思う。したがって、平和主義を国是とすること、先制攻撃はしないこと、徴兵制は敷かないこと、自衛隊の行動範囲を限定することなどを明記した上で、自衛権の存在と自衛隊の保持を明文化すべきだというのが私の考えである。
そしてもう一つ重要なことは、改正内容に関して徹底した国民的論議を尽くすことである。ある日、国会で発議して、国民投票をして、それで終わりではいけない。現在の憲法は一方的な押しつけだという意見があるが、少なくとも10年位かけてあらゆる場で改正案を煮詰める論議を経てこそ、国民による「自主的な」憲法になり、憲法を尊重する意識も生まれると思うのだ。
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