はたして男とだわよ女
テレビを見ていると、バラエティー番組で「ジャッジの判定はどうか…はたして!」と絶叫する男性ナレーターや、グルメ番組などで「~~だわよーン」と猫なで声を出す女性ナレーターがいる。私は前者を「はたして男」、後者を「だわよ女」と呼んでいるのだが、どちらの声も嫌いなのでその声が聞こえてくるとチャンネルを変えるか、テレビを消すことにしている。
私がはたして男やだわよ女のナレーションを嫌うのは、それが日常会話からかけ離れた口調で、すごくわざとらしく聞こえるからだ。そして、そういうわざとらしさはかつて流行った一発ギャグなどと同じで、視聴者からの「ウケ狙い」、言い換えれば視聴者への迎合だと感じるからである。私は他人に迎合するのもイヤだが、他人から迎合されるのはもっとイヤだ。誰かが私に迎合していると感じると、「私がそんなことを喜ぶ人間だと思っているのか! ナメるな!」と言いたくなる。
とはいえ、テレビではたして男やだわよ女が幅をきかせているのは、ほとんどの視聴者がそれに嫌悪感を持たないからだろう。ディレクターもそれを見越して彼らを使っているのだ。実際、私の妻も私がそういうことを言うと、「あなたは理屈っぽすぎる。もっと素直に受け取ればいいのに」と言うのだが、私は理屈ではなく、感覚的にそのように感じ取っているのだ。
私は以前、「ドジョウすくい」などの宴会芸が、自分の不格好さや滑稽さを過剰に演出することでその場の人々にウケよう、迎合しようとする芸だから嫌いだと書いたことがある。はたして男やだわよ女のナレーションもこれに通じるところがあるように思うのだが、みなさんはどのように感じておられるのだろうか。
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